豊富なパンの種類にめまいがしそう!
文苑エリアにあるパン屋さん、Hatch Bakery(ハッチベーカリー)さんです。ロッジのような木造りのおしゃれな外観、木の扉を開ける時は少し童話の主人公になった気分でドキドキします。店内は温かい照明で、たくさんの種類のパンが美しく並んでお待ちかね。おいしそうな焼き立てパンの香りに胸が踊ります。
この地で開業10年目を迎えます
店長の請川 賢彦(うけがわ まさひこ)さんは道内外のパン屋で修行をされたのち、この地元釧路で開業することを決めました。2012年8月にこの地で開業され、今年でなんと10年目を迎えます。ちなみに、道外で修行されたお店は千葉県松戸市にある伝説のパン屋 Zopf(ツォップ)です。以前千葉市に住んでいた私、エリボンヌはチャンスがなく松戸のお店には行くことができませんでしたが、なんとこの釧路でそのお店で修行されたパン屋さんに巡り会えたことに感激してしまいました。
これまでの10年の中で、請川店長にとって印象深いエピソードは、「2018年の胆振東部地震の際、全道を襲ったブラックアウトの中、限られた材料でパンを製造し販売できたこと」です。そして、「この時をきっかけに、地元のパン屋として地域の方に必要とされていることを感じ、これからも愛されるパン屋でいよう」と思ったそうです。
これからも真面目に変わらぬおいしさを
「この10年変わらずに続けてきたことをこれからもしっかり続けていきたい、そして、いつも変わらぬおいしさをたくさんの人に知ってもらいたい。毎日、毎日、同じことを続けているようで、その中にも少しずつ変化を感じながら、真面目にやっていくのが自分たちらしいパン屋だと思う」と請川店長は抱負を述べられました。
毎日100種類前後のパンが並ぶその姿は見事で、パンの顔どれもが美しく輝いています。そして嬉しいことに、こまめにパンが焼き上がっていくので、どの時間に来ても何かしら焼き立てのタイミングに出会えるのです。「もう糖質オフなんて忘れよう!」、「財布の紐も緩めてパンを買い占める日があってもいいじゃないか!」そんな幸せな気持ちになるパン屋さん。全種類制覇の道のりは少し遠いかもしれませんが、コツコツ通いたくなるHatch Bakeryさんでした。