料理への志は熱く高く!! ~鮨 肉 酒肴 志(KOKOROZASHI)~
釧路市末広町3丁目に、人目を引く木造二階建て数寄屋(すきや)作りの建物があります。
格調高いこちらの建物は、かつて八浪(やつなみ)、ちく半と並び、釧路の三大料亭とうたわれた喜水(きすい、昭和25年建築)だったのですが、時代の変遷を経て、現在フュージョン料理と呼ばれる、ボーダーレスな創作料理をリーズナブルな価格で提供する、モダンな飲食店に生まれ変わっていたのを、皆さんはご存じですか?
今年でオープン四年目を迎えた、鮨 肉 酒肴 志(KOKOROZASHI)。
料理長・志子田芳次(しこだ よしつぐ)さんが腕を振るうこちらのお店、ハイエンドなニューヨークの和食料理店をイメージし、黒を基調とした落ち着いた内装がとっても印象的!
和食をベースとした和のスピリットを大切にしつつ、時には洋風のアレンジを大胆に施した料理を提供し、三十代から四十代のお客さまを中心に支持を集めています。
鹿児島出身の父を持つ志子田さんの強みを生かし、ウナギやカンパチ、サバといった九州特産の食材と、釧路在住の地の利を生かした、ブランド牛『ふらの和牛』や、直接仕入れた旬の道産・地場物野菜などを組み合わせ、フルコースをイメージした三種類のコース料理を提供(税別3500円/5500円/8000円。ドリンク別)。
食材の鮮度を重視する一方、その日朝採りされた野菜をあえて寝かせるなど、食材が生きる最良のタイミングでご提供するのが、志子田さんのこだわりです。
志子田さんに人気料理をお尋ねした所、『トマトとチーズの茶碗蒸し 海老出汁のブイヤベース』や、旬の野菜を添えた『ふらの和牛のグリル』を挙げてくれました。江戸前寿司を意識し、志子田流にアレンジした赤酢のシャリの握り五貫盛りも、好評なんだそう。
「二人のハレの日を背伸びして楽しみたい若いカップルにも、落ち着いた空間で静かに料理を楽しみたい大人のカップルにも、当店ご自慢の無国籍料理を、ぜひ個室で楽しんでいただきたいですね」と、志子田さん。
椅子席の個室や掘りごたつの個室、靴を履いたまま(!)利用できる和風の個室をご用意し、ニューヨーク風の食の楽しみ方をご提案しています。
また、目で見て楽しめる、いわゆる”映える”料理にこだわるのも、志子田流のおもてなしです。
よりカジュアルにお店の料理を楽しんでいただけるよう、お好きなメニューを自由にオーダーできる単品料理や、テイクアウトも新たにスタート。単品料理では、ミノ刺風ユッケや田舎鶏のガーリックチキンが、人気が高いんだそうですよ!
意外な所では、かつて三か月間カレーのみを食べて暮らしたことがある、大のカレー好きの志子田さんが、和風だしを活用し、和のカレーとして提案した新感覚のカレーメニュー(和風だし牛すじカレー、関西風ドライカレー、和風だし野菜カレー、和風だし牛すじ野菜カレーの四品を展開)が、ランチタイムに大注目です!
釧路を代表する繁華街・末広でも数人しかいない利き酒師も在籍。こだわりの日本酒にマッチするよう、『ほうじ茶のチーズケーキ』や『台湾カステラのフルーツサンド』といった甘味も手作りし、ご提供しておりますよ~(もちろんテイクアウト可能)。
コロナ禍で逆風にさらされる中、「こんな時こそお客さまに、ウチの料理でお腹いっぱいになってもらい、元気になってお腹の底から笑ってもらいたいんです」と、志子田さんが自身の思いを語ってくれました。
料理への熱い情熱を胸に秘め、志子田さんは『志』の暖簾を、飲食のマチ・末広の真ん中に、今日も高々と掲げ続けます!!